エンスーの杜    トップページに戻る   車両一覧に戻る



トヨタ オリジン 「Origin」
2001
年式
車検
18年3月
走行
19,000km
備考
ディーラー車
長さ
4560mm
1740mm
高さ
1450mm
重量
1560kg
排気量
2990cc

『トヨタ』それは日本最大の自動車メーカーでとしてだけでは無く、今や世界を代表する自動車メーカーです。その歴史は豊田佐吉が創業した豊田自動織機に1933年に開設された自動車部に始まります。当初トラック等を製造していた『トヨタ』が1955年に独自の技術の集大成として送り出した純国産の乗用車『初代クラウン(トヨペットクラウンRS型)』は『トヨタ』だけでは無く日本自動車界においても輝くべき第一歩を刻み込んだクルマとしての栄光を現在まで伝えています。柔らかな曲線で構成されたボディは観音開きのドアを持ち人々の憧れの的でした。その後も『クラウン』は永らくトヨタの実質上のフラッグシップとしてモデルチェンジを繰り返し「いつかはクラウン」というイメージを消費者に抱かせました。

それから45年、トヨタ車国内総生産1億台を記念して限定1000台の記念モデルとして発売されたのが今回ご紹介する『オリジン』です。
 オリジンOrigin=起源・根源の名前の通りトヨタにとっても日本の自動車界にとっても記念すべき『初代クラウン』をモチーフに現代の匠とも呼べる熟練のクラフトマンの技術が形作った珠玉の内外装を持つクラシカルなデザインのボディに最新の技術が詰め込まれました。
『温故知新』の言葉通りその開発の過程は、『初代クラウン』を創り上げた「先人達の苦労と熱き心」に想いを通わせながらも現代の技術で困難を克服していく道程であり、高度成長時代を支えた「モノ造り日本」のクラフトマン=職人・達人の技術を後世に伝えるものでした。
例えば、製造はトヨタ系列の中でも旧中島飛行機のエンジニアが自動車づくりを夢見て立ち上げた関東自動車工業に任され、特別に選ばれた3〜4人の熟練工がチームを組みセンチュリーと同じラインを使い組み上げて行きました。シートやコンソールなどの内装の革部分はセンチュリーと同じ革が使われそのステッチの巾にまで注意が払われ、ウッド部分もセンチュリーと同じように美しい木目を厳選した本木目が奢られました。
クラシカルな雰囲気を醸し出すボディ外板の3次曲面は複雑すぎて量産を前提とした現代のクルマのように一方向からのプレスでは不可能な形状でしたが、それを分割成形し卓越した技術で組み上げる方法により解決しました。驚くべきはつなぎ目を無くすためにあえて一体化されたフロントエンドパネル(フロント部分)と左右フロントフェンダーを目視でセンタリングしながら組み付けるという熟達の技です。
また大きな特徴となっている観音開きのドア部分は屏風浦工業に外注に出されましたが、関東自動車工業が求めたのはプレスする鉄板に特殊な塗料を塗り、蛍光灯で反射させて歪み具合を見ると言う方法で「光の微妙な揺れ、波が起こる。それによって100分の何ミリという歪みのブレを追い込んで行く」と言う行程でした。ただ問題となったのは東京モーターショーでのショーモデル用として作られた外板は柔らかい素材でしたが高級車として発売するにあたり用意されたのは硬く加工が難しい素材で、そのために金型を修正しながらプレスを繰り返しようやく要求された品質にたどり着くまでに実に約2000枚のプレスがされ結果的に1000台の『オリジン』を作るために約6000枚のプレスがなされたのです。
通常、サビ止め・光沢・色(メタリック含む)の3回の塗装が一般的ですが『オリジン』は7回の塗装が行われています。これは完全水研ぎという手仕事で、一度塗装した表面を僅かな凹凸も見逃さず耐水ペーパーで磨き、さらにもう一度塗装、水研ぎを繰り返すもので「漆塗りの技法」にも似ています。
このようなボディにベースとなったプログレと同じ直列6気筒3L可変バルブタイミングVVT-i エンジン(215PS)を積み4輪ダブルウィッシュボーンの足回りと前後ベンチレーテッドディスクブレーキ、車両の挙動の安定性を確保するVSCやDVDナビゲーションシステム、先行車との車間距離を自動的に維持するレーザークルーズコントロール、ナビおよびブレーキと連動してシフトダウンを行うナビ協調シフト制御など最先端のテクノロジーが盛り込まれています。
新車価格が700万円とセルシオより高価だったのも納得出来ますが、実際はトヨタにとっても採算度外視のサービス価格だったのではないかと思います。

 さて、このクルマはカローラからずっとトヨタ車を乗り継いで来られたオーナーが2001年に購入されました。最初からオリジンを購入するつもりではなくセルシオを購入するつもりで行ったディーラーにオリジンが置いてあり子供の頃に見た『初代クラウン』の復刻版で1000台限定と聞いて購入を決められたそうです。一番の決め手は「最近のクルマには無い、雰囲気・味を持ったクルマで何か心を掴まれた様な気がした。」ことだそうです。そして真っ先にイメージしたのが「このクルマで妻と二人で軽井沢を走りたい。」だったそうです。
それから5年、希望通り奥様と軽井沢へも足を伸ばされ、忙しい中でも一週間に一度はクルマのためにも通勤にも使うなど、大切に乗られてきました。整備はディーラーでキチンとされているので調子も良く、機関足回り共に問題有りません。内装もきれいでベージュの革がライトグレイッシュブルーマイカメタリックモリブデンと名付けられた外装色と良く似合い上品で優雅です。
外装のキズですがリアバンパーの左角に凹みがあります。左のドアミラーにごく僅かなスレが有りますがこれは言われなければ気が付かない程度です。
このクルマはある意味「上がりのクルマ」と言って良いと思います。クルマ好きが年齢を重ねて最後に乗るクルマ、取り回しのしやすい大きさと夫婦二人で乗るには十分な広さ、余裕のある動力性能と安全性、モデルチェンジの無い見るほどに美しいラインで仕立て上げられたシックなボディ、人を引きつけずにはおかないその佇まい・・・
見る角度、時間、天候によって表情を変えるスタイルは見るものを飽きさせません。
オーナーが今回手放なそうと思われたのは決してこのクルマがイヤになられたからでは有りません。オーナーが「上がりのクルマ」にするにはまだ少しお若いということと最近忙しくてなかなか運転してやれないので、「もしこのクルマを上がりのクルマにしようと思って探されている方が居られるならお譲りして大切にしていただいた方が良いのでは」とお考えになったからです。
観音開きのドアは荷物を後部座席に積むときにも便利だそうですが、「本当は後部座席に乗って誰かの運転でホテルやレストランの車寄せに着けてもらいベルマンに後部ドアを開けてもらって乗り降りすると最高に楽なんだけど」と仰っていました。
また私が「このラインがきれいですね。フロント部分が一体ですね。」など言いながら写真を撮っているとオーナーが思わず「手放すのが惜しくなってくる。」と困られていたのが印象的でした。
細かいスペックや他車との違いなど深く考えないで購入されたそうですが、このクルマにはそういったものを超越した何かが確かに有ります。それは自分の仕事に誇りを持って損得を考えずに作り込んだ人々の魂が宿っているからでしょう。

一度実車をご覧下さい。
きっとなにかを語りかけてくるでしょう。
もし貴方の心が動いたなら、是非手に入れてください。
そして、愛する方を乗せて四季折々いろいろな所へ足を伸ばされてはどうでしょう。
鏡のごとくに仕上げられたボンネットは湖面のように様々な景色を映し込み溶かし込んで行きます。春の桜、初夏の新緑、梅雨の水玉、夏の雲、秋の紅葉、冬の鈍色の空・・・
このクルマは一緒に時を経ると言う楽しみを貴方に与えてくれるでしょう。
「上がりのクルマ」として大切に受け継いでくださる方を求めます。

車両は大阪にあります。
個人のため消費税はかかりません。


以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 SOLD OUT
   
   
   
  
 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 近畿
TEL/090-1416-5762(タバタ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ


 
    エンスーの杜    トップページに戻る   車両一覧に戻る