プジョー傘下のタルボ・ブランドでスポーツカーのムレーナとマルチパーパスビークルのランチョを生産していたマートラが、ランチョに代わるモデルとして開発したのがこのエスパスです。プジョーが売ることに難色を示したためにマートラは彼らとの関係を絶ち、ルノーのもとで商品化することになりました。これが初代ルノー・エスパスです。1984年にデビューします。スチール製モノコックとFRP製ボディパネルを組み合わせたボディ構造はランチョと同じでしたが、直線基調のフォルムは完全なモノスペース(ヨーロッパではミニバンをモノスペースと呼びます)となりました。室内は3列のシート、フロントシートは後ろ向きにセットすることも可能です。2/3列目はそれぞれ独立しており、独自にリクライニング/折り畳み/取り外しができて、多彩な室内レイアウトを作り出すことができます。前輪を駆動する縦置きパワートレーンはフラッグシップの25と同じ。当初用意されたエンジンはガソリン2000cc直列4気筒、その後2100cc4気筒ディーゼルターボ、2200cc4気筒ガソリンが用意され、'88年にはフルタイム式4WDの“クワドラ”が加わります。このクワドラにはマートラ設計のカーボンファイバー製プロペラシャフトが採用されています。サスペンションはフロントが25と同じマクファーソンストラット、リアはマートラ製の3リンクリジッドアクスルです。
エスパスとはフランス語の空間、スペースを意味する言葉で、文字通り車内はゆったりとしたスペースとなっています。その後4回モデルチェンジされ、現在は一回り大きく、なめらかな曲線を持つ流行のデザインとなっています。
今回ご紹介する車両はエスパスのタイプ2のクワドラです。クワドラは日本では数台しか生息していないそうです。エンジンは2.2Lのガソリンエンジン搭載、フルタイム4WDのMT車です(ATは故障が多いと聞きますのでその心配はありません)。
オーナーさん、エスパスを平成17年9月に購入、購入動機はそのころ所有していたルノールーテシアと日産キャラバンを一本化するためです。ルノーの面白さとワンボックスのユーティリティを共有した車といえばエスパスしかありませんね。
しかし、なかなかご家族の方には理解されず、今回エンスーの杜を通じて売却することになりました。
購入から現在までのメンテナンス内容を以下にご紹介します。
2005.09
・ タイミングベルト交換
・ ウォータポンプ交換
・ その他多数(記録あり)
2006.01
・ 冷却水路から漏れ(漏れ止め入りクーラントを補充、その後現在まで問題なし)
2006.04
・ ハブベアリング(フロント右)交換
・ 運転席インナードアハンドル交換
2006.05
・ クラッチワイヤ交換(切断のため)
2006.07
・ 前後のワイパーブレードをPIAA製に交換
2006.08(車検)
・ ブレーキパッド交換(フロント)
・ スパークプラグ交換(イリジウム)
・ ブレーキオイル交換
2007.01
・ ヘッドライト不灯修理
・ バッテリー交換
2007.04
・ 水温センサー交換
・ MOTULケアシステム実施(燃料系統の洗浄)
2007.05
・ TDCセンサー交換
2007.06
・ マフラー交換(破断のため)
・ クーラーガス充填
以上です。
ボディは前述したようにFRP製です。その恩恵で車重が1.5トンと普通乗用車と変わらない重量となっています。FRPは錆びないかわりに経年劣化によるクラックやしわなどは発生します。この車両もフロントバンパーにひび割れ、ドアパネルにしわ、キズなどが見られます。ルーフパネルは一度塗装しているそうです。よく見ると他の個所の色と少し違って見えますが、ルーフなのであまり気になりませんでした。ドアを開けたときに見えるセンターピラーの塗装が剥がれている個所があります。バックドアのショックが抜け始めています。ある位置を超えると急に閉まります。開けているときの保持は問題ありません。
内装は経年劣化の部分が見られます。まず、リヤの天井(3列目シートの上)ですが垂れ下がりがありましたのですべて剥がして樹脂製のパネルを応急的に挟んであります。フロントピラートリム右に剥がれがあります。リヤクォータートリム右に破れが見られます。
エンジン、ミッションに不具合はありません。ただし、たまにアイドリングが不安定になるときがあるそうです。原因はよく分からないそうです。私が取材したときには問題ありませんでした。
電装関係でひとつ不具合があります。エアコンのスイッチを入れるとヒューズが切れるそうです。おそらく配線に問題があると思うのですが現在原因究明中とのことです。
足回りですがオーナーさんが言われるにはショックアブソーバを交換すると足回りがシャッキとしていいですよと言っていました。あと、少しローダウンしているそうです。
内装は、色も明るく、グラスエリアが広いので見晴らしも良く開放的です。助手席で試乗しましたがまるで電車の運転席に座っているような感覚に襲われます。その反面、室内の温度が上がりやすくなっています。エアコンは付いていますが、室内のガラスエリアが広いためか効きは今一歩とオーナーさんが言っていました。
付属品としてフロント用ハブベアリング(一個)、ルーフレール、購入者の希望によりスタッドレスタイヤ&ホイールをお付けします。
更新記事:2007.10
イグニッションコイルを交換しました。このことによりアイドリングが安定したそうです。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。