88年式のエスプリターボHCです。
スーパーカー然としたボディシルエットも、87年に通称ニューシェイプと呼ばれる新デザインに世代交代が行われ、デビュー当時の直線基調だったジウジアーロデザインと比べ、丸みを帯びた柔らかな印象を受けます。
エンジンは2.2リッター直4のキャブターボ、出力は215馬力です。 HCと付くのは圧縮比を高めたハイコンプレッションの略だそうです。
状態はオリジナルが保たれています。
96年8月に有名輸入車ディーラーのご子息から譲り受けます。 が、その約1年後に体調を崩され98年以降は日常的には運転できなくなってしまいました。 それでもコンディションの維持は欠かさず行ってきており、いつでも走行可能な状態にしてありました。 とは言えボディ外装を中心とした修理必要箇所がありますので、あくまでレストアベースと捉えた方がよいかもしれません。
ボディカラーはカリプソレッドと呼ばれる鮮やかな赤色です。
ぱっと見キレイに見えますが、所々に傷みが見受けられます。
Fバンパー塗装剥げ、Aピラーからルーフ、リアクォーター、Rフードにかけてクリア剥げが見られます。 Fバンパーは前オーナーが当てているようで、バンパー固定部が一カ所破損していたため、金属ステーを製作してもらってタイヤハウスからバンパー左末端を固定しています。 左右フェンダー、ドア、フロント周りはリペイントしました。 つまりそれ以外に塗装の傷みが出始めていると言う事でしょう。
その他外装では、Fガラスにヒビが入っています。 こちらはイタズラをされてしまったそうで、強い力で押されたような感じです。 この状態ではおそらく車検は厳しいと思いますので交換が必要でしょう。
内装は贅沢にレザーがあしらわれた豪華仕様です。
現在は経年によるヤレと汚れが見受けられます。 ベージュですのでなおさら黒ずみが目立つのかも知れません。 オーナーさんはご自身でクルマをいじりますので、気をつけてはいてもつい汚れた手で触れてしまい、それが汚れにつながるケースが多いとの事でした。
エンジンは今のところ問題ありません。 これまで車検時に点検と整備をしています。
これまでに行われた修理・点検の主なものを挙げておきます。
【平成8年12月】
油圧クラッチOH
【平成9年8月】
パワーウィンドウユニット交換
【平成11年11月】
ウォーターポンプOH
タイベル テンショナーベアリング交換
ラック&ピニオンAssy交換
クラッチカバー ディスク交換
ギアシフトリンケージレリーズベアリング交換 他
【平成13年11月】
定期点検
油脂類交換 他
【平成15年11月】
定期点検
油脂類交換
ラジエターリザーブヘッダータンク交換
バイザーセット 他
【平成17年11月】
燃料タンク交換
カムホルダーOH
ヘッドライトモーター交換
各オイルシール交換
タイベル テンショナーベアリング交換 他
その他細かな部品交換をしています。 これらの明細は全て保管されていますので、ご確認いただけます。
購入当初はガスケットからのオイル漏れが度々あり、オイルの減りも早かったそうですが、修理された現在ではオイルを継ぎ足す必要もありません。
距離はオドメーターが止まってしまっているため不明です。 現在の表示は42000マイルです。
オドメーター以外の各メーターは問題なく動作します。
エアコンは効いていたとの事です。 残念ながら当日はさほど気温が高くなかったので、正確には確認できませんでした。
タイヤの山はまだありますが、交換後時間が経過していますので、交換された方が良いと思います。
オーナーさん自作のセキュリティーが備わります。
ちょっとした操作をしないとエンジンが掛からないようになっています。
助手席のパワーウィンドウの動きが調子の悪い時があります。
ハンドルロックを行うと通常よりハンドルを切った前輪状態でロックされます。
ラック&ピニオンを交換した際のセッティングの問題だと思われます。
リサイクル券と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
前述のように体調を崩されノンパワステのエスプリをドライブするのが厳しくなったため売却するに至りました。 よって前回車検時よりほとんど乗らない状況が続きます。 それでも機関はキチンと手を入れてきており、踏み込めばブーストもしっかりとかかりターボならではの加速を楽しめます。 特別なチューングを施していない直4 2.2リッターのターボエンジンは、オリジナルの状態を考えれば良好なコンディションが保たれている印象でした。 独特の内装もヤレや汚れがあるとは言え、低いアイポイントと包まれ感はエスプリならではのものを感じました。 レストアベースとしていますが、思い入れとともにコンディション維持に努めてきましたので、ロータスのスーパーカーのパフォーマンスをどなたか復活させて下さい。
実車は東京都にあります。