1950年代の日本では欧州車のノックダウン生産が多く行われていました。日産は英国オースチンと、日野は仏ルノー公団と提携して自動車生産の技術を習得していました。
いすゞが英国ルーツグループとの技術提携により1953年に生産開始したのがヒルマンミンクスです。本国版のモデルチェンジを受け2代目ニューヒルマン(PH100型)が登場したのが1956年のことです。この間、エンジン、ガラス、シートといった主要部品の国産化を推し進め、1957年にはついに完全国産化を達成しました。ヒルマンは、ほぼ毎年のように細かな仕様変更が加えられ、1960年にエンジンを1500ccにスケールアップ、1961年にはリアフェンダー周辺を「ハイスタイル」と呼ばれるテールフィン風のデザインに変更となりました。
気品溢れる佇まいと鮮やかに塗り分けられたツートーンカラーなど、ヒルマンはそのファッショナブルなスタイルで国産車とは一線を画しており、とりわけ女性に人気があったそうです。
10年余りにわたりライセンス生産されたヒルマンミンクスはいすゞの乗用車開発に多大な影響を与え、その後ベレルやベレットといったオリジナル車を生み出す技術的ベースとなりました。
今回ご紹介する車両は1962年式のヒルマンミンクスです。オーナーさんが若かりし頃に憧れていた車だったそうで、知り合いの自動車屋に探してもらい、約3年かけてフルレストしたそうです。
レストアするのに気を使ったことはオリジナルへの拘りだったそうです。内外装、機関、足回りのすべてに手が入っているそうでレストア費は400万以上と聞いています。
ボディに錆は見られませんでした。よい状態だと思います。ドアのゴム類も交換していますのでドアを閉めるときは少し強めに行う必要があります。
内装で特に目を引くのがシートとドアトリムです。鮮やかな赤色の生地はノスタルジックな雰囲気が漂います。メータ表示は「KPH」と見られない表示ですが通常の速度単位同じです。
機関に不具合はありませんが、現在バッテリーが上がっていますので取材当日はエンジンをかけることはできませんでしたが可動ですと聞いています。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。