フィアット500のステーションワゴン仕様のジャルディニエラです。
ベースとなったのは当時イタリアの街を埋め尽くしたとも言われるヌォーバ500、エンジンレイアウトがRRだったため荷室を確保するためにはそのままとはいかず、エンジンを水平横置きにする事でワゴンとしての機能に対応しています。
ボディサイズを全長、ホイールベース、高さとも拡大、サンルーフもセダンタイプと比べ開口部が大きくなり開放感が増しています。
このジャルディニエラには製造年によりフィアット製とアウトンビアンキ製が存在します。
諸説様々で仕様により違いがあるようですが、基本的なスタイルに違いはないようです。 旧車ですので個体により変更が加えられたケースがありますので、今となっては判別が難しい気がします。
ご紹介のジャルディニエラはフィアットのフロントエンブレムが備わったモデルです。
車検証を見ると製造年月日68年、車名はフィアットと記されています。 66年にアウトビアンキに製造が移管されたと言う記録もありますので、アウトビアンキ製の可能性も拭えません。
ただオーナーさん自身はその辺りはさほど気にせずに購入しており、また前オーナーからも詳細の引き継ぎはなかったそうですので、実車にてご判断いただくのが良いと思います。
ショップよりレストア済みで購入されています。 どこまで手が加えられているのかは定かではありませんが、見る限りでは塗装はされているようです。 全体的には大きなヤレは感じませんでした。 所々にサビは見られますが腐りは見られません。 カーペットの関係でフロアは確認できませんでしたが、下回りから見た限りではこちらも腐りはないようです。
内装を見るとシートは張替えられているのでしょうか、モケット地でした。 オリジナルとはまた違った雰囲気で、破れなどの傷みもなく座った印象も柔らかい感じがしました。 またドアには同様な生地でポケットが作られています。 車検証等を入れておくのに便利です。 助手席の内張りに一部浮きがありました。
エンジンは購入後さほど乗っていないこともあり、修理や部品交換はこれまでありません。 乗っている限りでは不具合は感じないそうです。
リサイクル預託金と自動車税の月割りはご負担をお願いいたします。
オーナーさんはそのスタイリングに惹かれ購入を決めました。 クルマに限らず古い物をコレクションされており、このジャルディニエラもこの趣向にマッチしたようです。 一時は通勤に使用していた時期もありましたが、それでもオーナーさんにとって初めての旧車は、普段乗るには扱いが難しいと言う一面を見せ始めました。 イージードライブを目指しエンジン等に中身を現代の仕様にと考えたこともあったそうですが、コスト面で断念した経緯がありました。 ただ、このデザインと佇まいは捨てきれないらしく、その辺りがジャルディニエラの何よりの魅力であると同時にオーナーさんの思い入れがうかがえました。 大変希少なモデルのジャルディニエラ、普通のチンクに飽き足らない方は一考されてみてはいかがでしょうか。
実車は埼玉県さいたま市にあります。